本記事は推しコンカレンダー2025の10日目記事だ。 前日に空きがあったのを見て飛び入り参加したので、アップが遅くなってしまってすいません。

好きなものを楽しく語るきっかけにしていいということで、何を書こうかけっこう迷った。 迷ったが一番最近ハマった「ラジオ」について語ってみようと思う。

防災用になんとなくポケットラジオを買ったら長距離受信にハマった話

夏ごろ、なんとなく防災用品を揃える気持ちになって、緊急用トイレやポータブル電源とソーラーパネルのセットを買ったりした。 その流れで買ったのが、小さいラジオだ。 災害時の情報収集にはインターネットよりラジオが強い。 充電式より乾電池を入れるもののほうがいいだろうということで、見た目で選んだ。 透明の筐体で中身の部品が全部見えて面白い。

動作確認のためにチューニングをぐるぐる回していろんな局に合わせてみる。 FMラジオの地元局にセンスのいい選曲をしているラジオ番組があるのに気づいて、その後radikoで聞いたりしていた。 そう、単に番組を聞くのが目的ならばradikoを使えばいい。 インターネットを通せば音質はいいし、あとから視聴することもできる。 だからしばらくポケットラジオは使わなかった。

面白さを知ったのは冬の夜にAMでチューナーをなんとなくいじっていた時のことだ。 適当にチューナーのダイヤルを動かしていたら不思議なニュースが聞こえてきた。 アナウンスに少し標準とは違うイントネーションがある。 内容は中国の経済に妙に詳しい。 ネット検索すると、中国国際放送の日本語番組だということがわかった。

電波は電離層とやらの具合で夏よりも夜に遠くまで届くものらしい(詳しい話はよく知らないのでWikipediaでも見て欲しい)。 だから電波は海外からも飛んでくる。 物理現象に国境は関係ない。

そのことに気づいてラジオの本体を回転させながら(内蔵のアンテナには指向性がある)チューナーをいじくり回していると、朝鮮語の放送も聞こえることがわかった。 韓国ではAM放送は縮小中なのできっと北朝鮮の電波だろう。 しかも同じ(あるいは近い)周波数を日本の放送局も使っているらしく、ラジオの角度を変えると雑音の奥から日本語らしき声が聞こえることもある。 北朝鮮の電波の出力の方が大きいらしく、朝鮮語の方がよく聞こえるのだ。 まだ朝鮮語は入門レベルを卒業すらしていないのでほとんど聞き取れる単語もないが、海を超えて違う国の声を聞いてると思うと無性に面白い。

調べてみるとラジオで長距離の電波を受診する遊びがあるらしく、そのために外部アンテナがつけられるラジオ受信機もあるらしい。すごい。

筆者は海外の電波をもっと聞いてみるために、短波を受信できるラジオが欲しくなっている。 Sangeanの透明な短波ラジオが欲しい。 このラジオだとポケットラジオのざっくりした周波数表示じゃなくて数字で今合わせている周波数がわかるから、今どこの電波をつかんでるのか調べやすい。

きっとそのうち買っているだろう。

アナログの電波を捉えるのは、インターネットを泳ぐのとはまた違う混沌を楽しめる。 あなたも防災のために小さなラジオを買ってみよう。 夜にベランダにでも出ていろんな電波を捉えて異国の声を聞いてみたら、新しい世界を垣間見ることができるかもしれない。

追記: このブログを執筆しながらラジオを触っていたら、ポップスを流しながら朝鮮語で話す番組が聴取できた。 しばらく聞いていたら、KBSのジングルが流れた。普通に韓国の電波も聴取できるらしい。 楽しすぎる。